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2代目キャプテン・アメリカ暴走…「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第5話

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 アベンジャーズの二大ヒーローを主人公にしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第5話が16日、Disney+(ディズニープラス)で配信されました。

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界で謎の組織に立ち向かってきた、ファルコン/サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)とウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)の物語も残すところあと2話。クライマックスに向けて加速する中、前回は2代目キャプテン・アメリカことジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)が下したまさかの選択に衝撃が走りました。

 今週もシネマトゥデイ編集部から、ほぼ全てのマーベル関連取材に携わってきた入倉と、マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギのサインが家宝な生粋のMCUファン・倉本が第5話を鑑賞。次週配信の最終話へとつながるエピソード5の魅力を熱く語ります!

2代目キャップとついに戦う!今週のアクション

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サム&バッキー、2代目キャップと直接対決!

入倉:ついに2代目キャプテン・アメリカVS.サム&バッキーの対決が来たね! 前回の衝撃的なラストから直接つながるから、個人的にはジョン・ウォーカーへの同情心もありながら、三人のバトルがすごすぎて大興奮してしまった(笑)。

倉本:ジョン・ウォーカーの目付きも、ドラマ序盤の頃から変わったなと思いました。闇落ちといいますか、暴走状態で手遅れになってしまった感じがして……。だからこそ、サムとバッキーが二人でジョンを止めなくてはいけないんだと思いました。

入倉:ウォーカーも今や、能力的にはスティーブと変わらないわけじゃない? 実質的にはキャプテン・アメリカ対ファルコン&ウィンター・ソルジャーだから、アガるよね!

倉本:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の展開を思い出しましたね! ヒーロー同士が戦わざるを得なくなってしまう、つらい状況。

入倉:超人兵士ではないサムも、翼を駆使して上手く戦っているのがいいよね。ウォーカーも、もともとの身体能力的はスティーブよりすごいわけだから強敵だよ。

倉本:盾の使い方も序盤と比べると、かなり慣れてきている感じがしましたね!

入倉:スティーブのことを、よく学んでいたのがわかるよね。それだけに、道を誤らなければキャップになれたかもしれない……と惜しい気持ちになるよ。

倉本:あと、サムとバッキーがジョンの腕から盾を外そうとするシーン。あれは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でアイアンマンたちがサノスの腕からインフィニティ・ガントレットを外そうとするシーンのオマージュにも思えました。

入倉:MCUファン的には「お!」となるバトルだよね。あと、サムとバッキーがこんなにもいいコンビネーションで戦うのは初めてじゃない?

倉本:二人ががっつり組んで戦うのは、『シビル・ウォー』でスパイダーマンを相手にした時以来じゃないですかね?

入倉:二人がそろえば、キャップにも並ぶ強さを発揮できるんだと感じさせる、まさに象徴的なバトルだった。

倉本:ソーやハルクといった単体でも十分強いヒーローもいますが、サムやバッキーみたいに力を合わせて戦うヒーローもやっぱり魅力的ですよね。

入倉:最終回を前にしてこんな総決算のようなバトルが描かれるとは。来週はどうなっちゃうんだろう!

バッキーのツンデレが最高!今週のバディ感

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船を修理するサムとバッキーにほっこり

入倉:今週は、サムとバッキーのファンにとってご褒美のようなエピソードだったよね!

倉本:ジモがいなくなったことで、再びバディに戻りましたもんね。

入倉:バッキーがツンデレすぎるよね!(笑) ウィルソン家の船を直すシーンなんて、重い部品を運んであげて、一言「礼はいいぞ」とか。二人で一緒に船を直すシーンは本当に最高だったな。

倉本:物語も終盤なので、もう少しシリアスな展開が続くかなと思ったのですが、意外にほっこりシーンがたっぷりと用意されていましたね。

入倉:サムのお姉さんもバッキーのこと気に入っちゃて(笑)。やっぱりバッキーはかっこいいと思ったよ。普段はとっつきにくい奴にあんな感じでデレられると、何でもしてあげたいって思っちゃうよね。

倉本:あらためてファルコンとウィンター・ソルジャーがこの作品の主人公でよかったと思いました。マーベル・スタジオの製作陣は全てのキャラクターを大切にしていて、かつMCUファンの気持ちも十分理解している。だからこそ、サムとバッキーの絶妙な空気感を生み出すことができるのかなと思います。

入倉:そうだね。もともと二人は、スティーブの友人という共通点があって一緒に行動していたわけだけど、特に今回のエピソードを通じて、キャップの存在に関係なく初めてバディになれた気がする。ずっと見てきた立場としては、本当に感慨深かったし、そういう意味でも総決算のエピソードだったな。

サムがここに来て大幅リード?今週の2代目キャプテン・アメリカ予想

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暴走状態のジョン・ウォーカー、今後はどうなる?

入倉:さて、前回で大変なことをしてしまったジョン・ウォーカーは、今回はもっとかわいそうなことになってしまったね。

倉本:ここまで悲劇的なキャラクターがMCUに存在していましたっけ?

入倉:優秀な経歴を誇り、優しい奥さんまでいて、全てを手にしていたはずなのに、2代目キャップになったことで……。

倉本:ついに、政府からも見放されてしまいましたもんね……。

入倉:奉仕した国にさえ見捨てられて。そりゃ闇落ちするわって思ったよ。

倉本:努力して手にした名誉を一瞬にして失うジョンの姿を見て、少し悲しさすら感じました。

入倉:罪を犯したとは思うんだけど、どうしても憎めない。むしろ許せないのは政府だよね。「アメリカひどいな!」って思っちゃったよ。

倉本:ジョンはこれからどうなってしまうのでしょうか? このままどんどん闇落ちしてしまうのか、ここから再起を誓ってゼロから立ち上がるのか……。

入倉:ハードな話になってきたね。今回は、サムが頑なに盾を受け継ぐのを拒否していた理由も初めて明らかになる。アフリカ系の人々にしかわからない苦悩なんだけど、バッキーも初めてそれを理解して、素直に謝る場面は胸に来るものがあったな。

倉本:歴史の闇に葬られた黒人超人兵士イザイアの告白もグサリときましたね……。

入倉:このドラマ自体が、人種差別問題や格差に揺れる、現代のアメリカの縮図になっているような気がするよ。複雑な問題を抱えた国にあって、象徴であるキャプテン・アメリカになるとはどういうことなのかを、あらためて考えさせられるね。

倉本:『キャプテン・アメリカ』シリーズの特徴でもあるポリティカルスリラーが、また一つレベルアップしていますよね。

入倉:イザイアの「(キャプテン・アメリカの盾は)白人の盾だ」っていうセリフとか、観ていてぐさっとくるものがあったよね。

倉本:キャップの盾について、今までそんなに深く考えたことがなかったんですけど、このドラマシリーズを観て「確かに!」って思いました。

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盾を託されたサムが猛特訓!

入倉:あの盾に、アメリカの歴史を経験させているような気がしてきたよ。清廉潔白な正義の象徴というだけではない、血塗られた一面を内包した歴史をね。だからこそ、サムに受け継いでほしいんだけどなぁ。サムも、盾の使い方をめっちゃ練習していたからなー。

倉本:あの短期間で、あんなに盾の扱い方や立ち回りが成長しているなんて思いませんでしたよ!

入倉:僕的に、装備調達や特訓シーンは、良いアクション映画の条件の一つなので(笑)。サムの特訓シーンは良かったね! 盾の投げ方に走り込みもして、ロッキーみたいでさ。やっぱりサムは、地に足がついた庶民のヒーローっていう感じがいいね。敵も味方も関係なく寄り添う感じがあって。フラッグ・スマッシャーズのリーダーであるカーリ・モーゲンソウと唯一心を通わせそうになったのもサムだし、バッキーのトラウマを克服させたのも彼の言葉。本当にキャップみたい。

倉本:気になったのが、サムがトレスに壊れたファルコンのスーツを取っておけと伝えたシーン。彼が2代目ファルコンになるんじゃないかという可能性もありますね。MCUではヒーローが簡単にいなくなることはないし、仮にサムが2代目キャップに襲名したら、ファルコンも他の誰かが名乗るんじゃないかと。「ワンダヴィジョン」でもそうでしたが、マーベル・スタジオは今後の展開のために伏線を張り巡らしています。今回、ジョン・ウォーカーの前に現れた謎の夫人も、実は原作コミックに存在する人物。なので、フェーズ4以降に向けてもう準備は始まっているかもしれませんね。

入倉:そして、最後はめちゃめちゃ次回が気になるところで終わったね! 全てを失ったジョン・ウォーカーがどんな行動に出るのかも含めて、最終話が楽しみ。

倉本:最終回では、真の2代目キャプテン・アメリカが判明しそうな展開ですよね。あと、今回のエピソードでは、このドラマで初めてミッドクレジットシーンが付いていた点にも注目です!

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はディズニープラスで毎週金曜配信
ディズニープラス公式サイト
(C) 2021 Marvel

【プロフィール】
シネマトゥデイ編集部・入倉功一
ほぼ全てのマーベル関連の取材に携わり、サンディエゴ・コミコンにも参加。キャプテン・マーベル正式発表の場に居合わせたのは今でも自慢。ケヴィン・ファイギ、アンソニー・ルッソ、ジェームズ・ガンなどにインタビュー経験あり。ベストMCU作品は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。

シネマトゥデイ編集部・倉本拓弥
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は劇場で7回鑑賞。『エンドゲーム』の渡航取材でロバート・ダウニー・Jrとすれ違ったのは今でも忘れない。プライベートでも海外のコミコンに参戦し、原作コミックも集めている。ベストMCU作品は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』。

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