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夏休み映画特集2020~アニメ編~

 梅雨が明けると共に訪れる夏本番。雨でも猛暑でも快適な映画館で、爽やかに涼しく真夏を過ごしましょう! 子供から大人まで、誰もが楽しめるこの夏公開の話題のアニメ映画をご紹介!!(文・天本伸一郎)

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『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』 公開中

千と千尋の神隠し
『千と千尋の神隠し』より - Studio Ghibli / Disney / Photofest / ゲッティ イメージズ

風の谷のナウシカ
原作・脚本・監督:宮崎駿
声の出演:島本須美納谷悟朗松田洋治
116分

もののけ姫
原作・脚本・監督:宮崎駿
声の出演:松田洋治、石田ゆり子田中裕子
133分

千と千尋の神隠し
原作・脚本・監督:宮崎駿
声の出演:柊瑠美入野自由夏木マリ
126分

『ゲド戦記』
監督・脚本:宮崎吾朗
声の出演:岡田准一手嶌葵、田中裕子
115分

 まず紹介するのは、スタジオジブリの名作アニメ4本が、リバイバル公開中。『風の谷のナウシカ』(1984)は、当時拠点のなかった宮崎駿がトップクラフトで制作したが、そのヒットにより、製作元の徳間書店が中心となって、スタジオジブリを設立するきっかけとなった作品。また、宮崎駿にとっても、今では名作と名高い劇場映画初監督作『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)が興行的に振るわなかったこともあり、2作目の劇場映画監督作だった『風の谷のナウシカ』のヒットがなければ、その人生は大きく変わっていたことだろう。庵野秀明や故・金田伊功さんらをはじめ、錚々たる超一流アニメーターが多数参加して力を奮っており、日本の手描きアニメーションの魅力を堪能できるのも見所だ。

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 そして、興行的にも評価的にも最大級の成功を収め、宮崎駿とスタジオジブリのターニングポイントとなったのが『もののけ姫』(1997)と『千と千尋の神隠し』(2001)。また、アーシュラ・K・ル=グウィンの同名原作と宮崎駿の原案を、息子の宮崎吾朗が初監督したのが『ゲド戦記』(2006)。宮崎吾朗は、その後も劇場アニメやテレビアニメを手掛け、今冬にはスタジオジブリの新作長編アニメ「アーヤと魔女」の監督を務めることが決まっている。つまり今回ピックアップされた4本は、スタジオジブリにとって特に大きなポイントとなった作品ばかり。名作だけにテレビ画面では何度も観たことがある方も多いだろうが、映画館で観ると新たな感動に出会えるはずだ。

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『「進撃の巨人」~クロニクル~』 7月17日公開

監督:荒木哲郎肥塚正史
声の出演:梶裕貴石川由依井上麻里奈
120分

 全世界でシリーズ累計発行部数が1憶部を突破している諫山創原作の漫画「進撃の巨人」。人類を餌にする巨人たちが支配する世界を舞台に、そんな世界の謎に迫ろうとする人類と巨人たちの激しい戦いを描き、世界中で熱狂的な人気を博している。その人気拡大に大きく貢献したのが、2013年から2019年にかけて、3シーズンにわたって全59話を放送してきたテレビアニメ版。原作漫画の連載がラストに向けて佳境を迎える中、テレビアニメも「The Final Season」の放送が予定されている。

 そこで、これまで放送されたテレビアニメ59話分を1本の映画として再編集したのが、新作映画『「進撃の巨人」~クロニクル~』。主人公の少年エレン・イェーガーの戦いと成長の軌跡を追うことで、初めて観る方には入門編となると共に、ファンにとっても、さまざまな謎が解き明かされつつあるシリーズ全体を改めて振り返ることのできる作品となっている。

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『機動警察パトレイバー the Movie 4DX』 7月17日公開

機動警察パトレイバー the Movie 4DX
『機動警察パトレイバー THE MOVIE』公開から30年を超えた本作を4DXで体感したい

監督:押井守
声の出演:古川登志夫冨永みーな大林隆介
99分

 メディアミックス作品として、漫画、OVA(オリジナルビデオアニメーション)、劇場アニメ、テレビアニメ、小説、ゲーム、実写映画など、1988年からさまざまなメディア展開を行ってきた「機動警察パトレイバー」シリーズ。ロボット技術が発達し、人型作業機械のレイバーが普及した近未来を舞台に、そのレイバーによる犯罪に対処する警視庁の専門部署「特車二課」の隊員たちの活躍と日常を描いている。そんな同シリーズの劇場版アニメ第1作『機動警察パトレイバー THE MOVIE』が、1989年の初公開から30周年を突破したのを記念して、体感型アトラクションシアターの4DXで公開される。

 仕組まれたコンピュータウイルスによるレイバーの暴走事件を描いた劇場版第1作は、押井守の監督作の中でも特に娯楽性に富んだ、誰もが楽しめる人気作。大型台風が迫る中、東京湾岸地区で繰り広げられるクライマックスの激闘は、4DXならではの臨場感が特に楽しめることだろう。

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『人体のサバイバル!』 7月31日公開

人体のサバイバル
「科学漫画サバイバル」シリーズと伝説のロボット「ロボコン」の2作が同時上映

監督:奈須川充
声の出演:松田颯水潘めぐみ石田彰

 日本国内で950万部、全世界で累計発行部数3,000万部を超える大人気オールカラー漫画「科学漫画サバイバル」シリーズをアニメ映画化。2008年から発行されている同シリーズは、主人公のジオら子供たちが、「自然災害」「AI」「宇宙」「ジャングル」「新型ウイルス」「ロボット」「恐竜」など、さまざまなテーマの物語の中で、次々と襲いかかってくるピンチに勇気と知恵で立ち向かっていく。ギャグ満載の物語を楽しみながら、幅広い科学知識が身につく漫画として、小学生を熱狂させている。

 今回アニメ映画化されるのは、ナノサイズになる人体探査機に乗ったジオとノウ博士が、誤って友人ピピの体内に飲み込まれてしまうという「人体」をテーマにした物語。ユーモアを交えた『ミクロの決死圏』(1966)のようなスリル満点の脱出劇と冒険を通して、人体の構造や機能がわかりやすく解説される。

 また今回は、1974年に誕生した人気特撮コメディーシリーズの久々の新作『がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』が併映される。

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『映画ドラえもん のび太の新恐竜』 8月7日公開

監督:今井一暁
声の出演:水田わさび大原めぐみかかずゆみ
110分

 原作漫画連載開始50周年のメモリアルイヤーに公開される、『映画ドラえもん』シリーズの第40作『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は、原点である1作目の映画と同じ「恐竜」を題材にしたオリジナルストーリー。今回の監督の今井一暁と脚本の川村元気のコンビは、2018年公開の『映画ドラえもん のび太の宝島』で、シリーズ史上最高の興行収入記録を打ち立てている。

 恐竜の卵の化石を見つけたのび太が、タイムふろしきを使って孵化させるなどの序盤は旧作とほぼ同じだが、今回生まれたのは、未発見の新種と思われる双子の恐竜。キューとミューと名付け、愛情たっぷりに育てるのび太だったが、2匹のために、元の時代の仲間たちのもとへ帰してやろうと決意する。のび太たち一行は、仲間の恐竜を探すべく、タイムマシンで6,600万年前へと旅に出る。そこから旧作とは違った展開をみせていくことになり、感動や驚きに満ちた新たな冒険の物語が紡がれる。猿の姿をした謎のキャラクターの声を木村拓哉が務めるほか、旧作ファンを喜ばせるような目配せもあり、親子で楽しむのに最適だ。

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東映まんがまつり~『映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』『りさいくるずー まもれ!もくようびは資源ごみの日』ほか 8月14日公開

東映まんがまつり
29年ぶりに復活した「東映まんがまつり」 - (c)Troll/POPLAR (c)石森プロ・東映 (c)廣嶋玲子・jyajya/偕成社 (c)coyote (c)2020東映まんがまつり製作委員会

映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ
監督:芝田浩樹
声の出演:三瓶由布子齋藤彩夏山路和弘
40分

りさいくるずー まもれ!もくようびは資源ごみの日
監督・脚本:べんぴねこ
声の出演:海老塚幸穏、べんぴねこ、松井恵理子
9分

映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 つりたい焼き
監督:富岡聡
声の出演:池谷のぶえ熊谷俊輝白鳥玉季
9分

 学校の長期休みの時期に、子供向けの映画を数本まとめて上映する恒例企画だった「東映まんがまつり」。1960年代から始まったこの興行形態は、「東映アニメフェア」などに名称を改めながらも不定期で開催されていたが、2009年を最後に休止していた。しかし昨年、10年ぶりに同企画が復活し、29年ぶりに「東映まんがまつり」の冠も蘇った。

 そして、今年も開催されることになった同企画では、2本の続編を含む4本の新作映画を同時上映。昨年に続く映画化第2弾となるのは、アニメ『映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』と、実写&アニメを組み合わせた『りさいくるずー まもれ!もくようびは資源ごみの日』。さらに、累計115万部を突破している大人気児童小説シリーズをアニメ化した『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 つりたい焼き』と、人気特撮シリーズ「仮面ライダー電王」の10年ぶりとなる新作で、今回は10歳の少女が主人公の『仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!』も同時上映される。

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『2分の1の魔法』 8月21日公開

監督:ダン・スキャンロン
声の出演:トム・ホランドクリス・プラット
日本語吹き替え:志尊淳城田優
102分

 ディズニー&ピクサーの長編アニメ映画最新作『2分の1の魔法』。今回の舞台となるのは、妖精などが暮らし、かつては神秘的な魔法に満ちあふれていたが、科学や技術の進化によって魔法が消えかけている不思議な世界。10代のエルフの兄弟イアンとバーリーは、亡き父の遺した魔法の力で、24時間だけ父を蘇らせようとする。しかし、蘇ったのは下半身だけ。タイムリミットが迫る中、兄弟は父を完全復活させる魔法を求めて、冒険の旅に出る。

 監督は、『モンスターズ・ユニバーシティ』(2013)のダン・スキャンロン。主人公の内気な16歳の少年イアン役の声優には、オリジナル版を『スパイダーマン』シリーズで主人公ピーター・パーカーを演じているトム・ホランド、日本語吹替版を志尊淳。その兄で19歳の魔法オタクのバーリー役には、オリジナル版を『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで主人公ピーター・クイルを演じているクリス・プラット、日本語吹替版を城田優が、それぞれ務めている。オリジナル版、日本語吹替版共に、元々親交のあった人気俳優同士が兄弟役を演じているのも興味深い。

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『マロナの幻想的な物語り』 8月公開予定

マロナの幻想的な物語り
ハート型の鼻が愛くるしいミックス犬マロナの生涯を描いた『マロナの幻想的な物語り』

監督:アンカ・ダミアン
声の出演:リジー・ブロシュレブルノ・サロモネティエリー・アンシス
日本語吹替:のん小野友樹平川新士
92分

 東京アニメアワードフェスティバル2020のコンペティション部門で、長編アニメのグランプリを獲得した、ルーマニア、フランス、ベルギーの合作映画『マロナの幻想的な物語り』。飼い主が変わる度に名前を変えてきた、ハート型の鼻を持つミックス犬マロナの生涯を、手描きをメインにデジタル技術も融合させたカラフルかつ独創的な表現で描いている。

 監督はルーマニアのアンカ・ダミアン。プロデューサーや脚本も務める彼女は、これまでにも『クルリク - ザ・パス・トゥ・ビヨンド(原題) / Crulic - The Path to Beyond』(2011)でアヌシー国際アニメーション映画祭のクリスタル賞、『ザ・マジック・マウンテン(原題) / The Magic Mountain』(2015)でザグレブ国際アニメーション映画祭の長編アニメ部門グランプリなど、世界各国の映画祭で数々の映画賞を獲得してきている。また、作画スタッフには、ブレヒト・エヴェンスジナ・トーステンセンサラ・マゼッティといった、一流のビジュアル・アーティストやイラストレーターが参加。世界的に注目を集めているクリエイターたちが結集した芸術性豊かな感動作だ。

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